2006年12月21日 (木)

まつの温泉

 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ  不器男
Hukio03
NHK俳句入門にも採録された不器男の代表句の一つ。句碑は「まつの温泉」敷地の角の高台にある。「まつの温泉」は閉鎖され訪れる人はいない。「俳句の小径」九番目の句碑。
不器男の故郷松丸は広見川の辺にある。これはそこで見かけた情景であろう。うら若い女性がひそかに水浴びを楽しんでいたところに人の気配を感じ、恥ずかしがって岸辺の葛に身を潜めたのである。

 ふるさとや石垣歯朶に春の月  不器男
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句碑は「まつの温泉」入口の左にある。「俳句の小径」十番目の句碑。ややゆるんだ石垣のすき間に芽生えた青歯朶にやわらかく蒼い月光がふりそそいでいる。

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松野西小学校

俳句の小径
芝不器男は「彗星(コメット)のごとく俳壇の空を通過した」と評されるように大正14年冬あたりから俳句作家として現れ昭和5年2月24日26歳の短い生涯を終わった。川端茅舎とともに「ホトトギス」四S以後の新人として光彩を放った。生涯の作品わずか二百句、その中に珠玉作をいくつも持つ稀有な俳人である。
不器男の故郷松野町では不器男の句碑を巡る散策路「俳句の小径」を設けている。

 あなたなる夜雨の葛のあなたかな  不器男
Hukio01
「仙台につくみちはるかなる伊予のわが家をおもへば」の前書きがある。虚子の名鑑賞によって不器男を世に出した完璧の一句として、今なおその輝きを失わない。句碑は松野西小学校正門前にある。「俳句の小径」六番目の句碑である。

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