羽根岬
歌碑は昭和34年奈半利町羽根岬に奈半利「十兵衛会」が建立。
碑には貫之一行の船が羽根岬沖を通過する時の一文を刻む。
このくだりには「土佐日記」全編を通し流れている望郷の思いがよく現れている。
1月11日一行は奈半の泊りを暁に船出して室津に向かい、昼ごろ羽根岬沖を通る。
まことにて名に聞くところ羽根ならば飛ぶがごとくに都へもがな 貫之
今し羽根といふところに来ぬ。稚き童このところの名を聞きて、「羽根といふところは鳥の羽のようにやある」といふ。まだ幼き童の言なれば人々笑ふ時に、ありける女童なむこの歌をよめる。「 まことにて名に聞くところ羽根ならば飛ぶがごとくに都へもがな」とぞいへる。男も女もいかでとく京へもがなと思ふ心あれば、この歌よしとにはあらねどげにと思ひて人々忘れず。
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